おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会

協議会の紹介

兵庫県では、関係団体の連携のもと、お米を通じて、食生活のあり方や農業・農村の役割、世界的な食糧問題について身近なものとして考えるとともに、ごはんを中心とした健康的な食生活の推進を図ることを目的に、平成9年度からおいしいごはんを食べよう県民運動を推進しています。
また、平成11年7月には運動の推進母体としておいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会が設立されました。

おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会 設立趣意書

私たちは、飽食の時代と言われるように、世界の中で最も豊かな食生活を送っていますが、その一方、食料自給率は主要先進国の中で最低水準になっています。地球上ではおよそ8億人の人々が慢性的な栄養不足の状態にあり、21世紀には世界人口の急激な増加や地球環境の悪化などにより、世界的な食糧危機の到来が心配されています。
次世代を担う子どもたちのためにも、私たちが日々消費する食料は可能な限り、国内で自給できるよう努めていく必要があります。
幸い、私たちは、国内で永続的に自給可能な穀物である米を主食に、四季折々の豊かな実りで食卓を彩る独自の食文化を受け継いでいます。食料・農業、健康、環境など幅広い視野に立って、米やごはん食の素晴らしさを今一度考え直し、米を中心とした世界に誇る食文化、豊かな実りをもたらす水田、心のふるさとである農村を将来に継承していくことは、私たちの重大な責務だと考えます。
私たちはこの責務を自覚し、お互いに力を合わせ、食と農の問題を県民一人ひとりの問題としてとらえ、国内で自給できる米のさまざまな役割を問い直す「おいしいごはんを食べよう県民運動」の輪を大きく広げていくことが大切です。
このため、消費者をはじめ生産者、学識経験者、団体・企業、県や市町などが一体となった県民総ぐるみによる運動を展開するため、「おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会」の設立をここに提案し、運動への賛同、参画をよびかけるものです。

平成11年4月1日

会長メッセージ

阪神・淡路大震災をきっかけに平成9年から始まった「おいしいごはんを食べよう県民運動」。この運動の推進母体である「おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会」の会長に平成27年、就任しました。

おいしいごはんを食べよう県民運動では、「将来的な食料確保のために」「健康的な生活を送るために」「環境を守るために」「危機管理のために」という4つのテーマを掲げ、ごはん食を中心とした日本型食生活の普及を目指しています。

この運動のポイントは、県や市町だけでなく、会員として200を超える団体・企業等が当協議会に加入し、それぞれによる自発的な取り組みが展開されていることです。

私自身も、子どもたちにはごはんをかまどで炊く体験をしてもらい、親御さんにはごはんの大切さを伝える講義をする「かまどごはん塾」を、平成19年から主宰しています。人の行動を変えるには「感動と納得」が必要です。参加した子どもたちは、かまどで炊いたお米のおいしさに驚き、親御さんはごはん食の回数増加を意識するようになります。

今後も、会員一同、皆さんにもっとごはんを食べていただけるように取り組みを進めて参りますので、ご協力をよろしくお願いします。

おいしいごはんを食べよう県民運動推進協議会
会長 保田 茂

保田会長プロフィール

  • 出身地
    兵庫県
    役職等
    兵庫県ひょうご「農」担当参与
    兵庫農漁村社会研究所代表
    神戸大学名誉教授
    主な経歴
    兵庫農科大学(現神戸大学農学部)卒業
    大阪府立大学大学院修了
    神戸大学農学部助手、講師、助教授、教授を経て定年退職
    神戸大学名誉教授