宝塚歌劇団プロジェクト

~月組~ 珠城りょうさん インタビュー<前編> 白いごはんのない一日なんてありえません。宝塚大劇場で大好評を博した月組公演『舞音―MANON―』と『GOLDEN JAZZ』が、1月3日に東京宝塚劇場で幕を開ける。『舞音―MANON-』は、フランス恋愛文学の最高峰の一つ「マノンレスコー」が原作のミュージカル。舞台を20世紀初頭のフランス領インドシナに置き換え、アジアンテイストを散りばめた新鮮な世界観で描き出されている。ヒロインの兄役で、社会からはみ出した場所で生き、金の為なら何でもする男を演じるのは入団8年目の珠城りょうさん。時代が生んだ悲劇のなかで生き抜く姿も印象づけながら、存在感のある悪役を色濃く演じている。今後ますますの活躍が期待される珠城さんに、公演の見どころや役づくり、そして大好きな“ごはん”についてお話をうかがった。

眠気と戦いながらお掃除した音楽学校時代。

―宝塚音楽学校に入ろうと思われたきっかけは?

中学生の頃、宝塚観劇バスツアーというものを新聞で見つけて参加しました。観劇したのは、月組の『長い春の果てに』という公演でした。一気に嵌りまして、すぐに受験を考えました。バレエは少し習っていましたが、歌は受験を決めてから声楽の先生につきました。受験会場では、周りの皆さんの動きが機敏で、話し方も洗練されていて、地方から出て来た自分とは違い驚きました。宝塚にはこんな人たちが合格するんだろうなと感じていました。音楽学校は、何も知らずに入った分カルチャーショックが大きかったです。1年目は日々、眠気と戦いながらお掃除をしていましたね(笑)。今思えば、宝塚の伝統とも言える細部までのお掃除を始め、音楽学校の2年間でとても貴重な経験を積んだと感じています。

ベトナムの美しい情景の中で展開する人間ドラマです。

―『舞音』の見どころについて教えてください。

『舞音』は、音楽、舞台装置、衣装、照明などがシンプルで、お話の舞台となるベトナムの地にすっと引き込まれる感じです。フランス領インドシナであった頃の時代が生んだ様々な愛や悲劇を、アジアンテイストな美しい情景の中でお楽しみいただきたいです。フランスの海軍将校とフランス人の父とインドシナの母を持つ娘の恋愛が軸になりますが、独立運動にかかわる人々の様々な想いも色濃く描かれています。この時代ならではのいろいろな人間ドラマも見どころです。
私はヒロインの兄役をさせていただいおりまして、初めての悪役に挑戦しています。龍さん演じるフランス将校を翻弄する敵役を色濃く演じたいですが、彼自身の心の屈折や闇の表現を通して、生きるためにそうせざるを得なかったという部分も感じていただけるようにしたいです。憎しみさえも生きる力に変えてきた強い男性を演じられたらと思っています。


元気を充電し続けてくれる “小さなおにぎり”

―元気の源は何ですか?

白いごはんです。炊き込みごはんも好きなのですが、なんといっても白いごはんが好きです。絶対、パンよりごはん(笑)。ごはんを食べない日はありません。公演中は、毎日おにぎりを用意していて開演前に食べています。
上級生の方からも「りょうちゃん、化粧替えが忙しい時でも絶対ごはんは食べているよね」と言われています(笑)。
お米はやはりお腹の持ちもいいし体力を維持できる感じがします。副菜は、お漬物だけでも大丈夫ですが、とにかく白いごはんがおいしいと感じられる副菜を考えます。
小さい時から白いごはんがとにかく好きでした。


大好きな赤味噌の風味は、温かい故郷の味。

―ご実家での食生活を教えてください。

実家は愛知県の海が近い方なので、魚介が特においしくて、中でもお刺身が大好きでした。ごはんに合うんです。ソースより醤油派で、和食が好きですね。母が料理を作ってくれるのを私も手伝っていたんですよ。ごはんを早く食べたかったからという理由だけなんですが(笑)。愛知県には八丁味噌の食文化がありまして、お味噌汁は赤だしが好きですね。父が関東出身なので、実家では、朝は赤だしで夜は合わせ味噌という具合でしたが。そういえば、みそ田楽などにかけたらいいだけの八丁味噌の調味料がありまして、いろんなものにつけて食べていましたね。赤味噌の温かみのあるほっこりした風味が好きです。
小さい時から水泳、陸上、ハンドボールとずっとスポーツをしていたので、ごはんもしっかり食べていました。大きな病気も全くせず健康そのものでした。成長期に食事をしっかり摂ることはとても大事だと思います。

―お米にこだわりはありますか?

お米の銘柄にはこだわらないのですが、炊きあがりはお米の風味がしっかりしていて、粒が立っている感じのものが好きですね。これからは、品種についても調べて、食べてみようと思います。

三食きちんと食べることが、パワーの源。

―健康管理で気をつけておられることはありますか?

なるべく三食きちんと食べるようにしています。多少、時間がずれてもごはんは食べるようにしているんです。そうしないと体力が落ちてしまったり、声がでなくなってしまうことがあるんです。エネルギー不足で体力が持たなくなってしまう。公演中はハードなので、一度にたくさん食べることは無理ですが、少しでも食べることを心がけています。

大きなエネルギーを生み出すのは、カンパニーの力。

―これまでで特に印象に残っている役についてお聞かせください。

やはり、初めて新人公演をさせていただいた『THE SCARLET PIMPERNEL』のパーシーブレイクニーと、バウホール初主演の『月雲の皇子』の木梨軽皇子は心に残る役です。『月雲の皇子』は、作品の力と出演者の皆さんの力によって、目には見えない大きなエネルギーや空気などが生まれた作品だと思います。一緒に舞台を作るカンパニーの大切さを思い知ったというか、皆でお稽古して作りあげていく過程の空気がすごく大事なんだということに気づかせていただきました。


珠城りょう Ryo Tamaki

愛知県出身。2008年『ME AND MY GIRL』で初舞台。同年月組に配属。2010年『THE SCARLET PIMPERNEL』で新人公演初主演。2013年『月雲の皇子 』でバウホール公演初主演。2015年『Bandito』でバウホール公演主演。2016年3月『激情』『Apasionado!!Ⅲ』で全国ツアー公演初主演。

珠城 りょう
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