宝塚歌劇団プロジェクト

柚香 光さん インタビュー<前編> 主役はごはん。ごはんがおいしく感じられる料理が好き。

宝塚大劇場で大好評を博した花組公演『新源氏物語』と『Melodia―熱く美しき旋律―』が、11月27日から東京宝塚劇場で幕を開けている。

『新源氏物語』で、光源氏を取り巻く女人の一人である「六条御息所」と青年貴族である「柏木」の二役を演じたのは入団7年目の柚香光さん。生霊になってしまうほどプライドの高い成熟した女人と、情熱のままに突き進んでしまう若者の生き様を見事に演じている。また最後となる新人公演では光源氏役を務め、活躍は華々しい。今後ますますの活躍が期待される柚香さんに、公演の見どころや役づくり、そして大好きな“ごはん”についてお話をうかがった。

きっかけは音楽学校の魅力的な時間割。

―宝塚歌劇との出会いについて教えてください。

中学3年生の秋まで、宝塚歌劇といえば『ベルサイユのばら』で有名な劇団という程度の知識しかありませんでした。母が書店のレジ横で見つけてきた宝塚音楽学校の入学願書が宝塚と出会うきっかけとなりました。音楽学校の時間割に大きな魅力を感じ、すぐに願書を出すことを決めてしまったんです。初観劇は願書提出後です。受験前に一度は観ておかなくてはと東京宝塚劇場に行きまして、月組の『パリの空よりも高く』を拝見しました。それまで鑑賞していたバレエ公演などの舞台とは違い、盆が回ったりセリが上がったりする豪華な舞台装置、華やかなお衣装、オーケストラによる生演奏、台詞や歌があってダイレクトに話が伝わり感情移入できるお芝居などすべてに感激して、願書を出して良かったなと思いました。
受験会場では、服装や髪のまとめ方など洗練された人たちが多く、受験にかける気合いがずいぶん違うと驚きました。私は、きっと社会見学に来た人のようだったと思います(笑)。そのような状態でしたので、わりと気負わずリラックスして受験に臨めました。

―音楽学校時代はいかがでしたか?

音楽学校1年目は睡眠時間も短く確かに大変でしたが、必要なことを学ぶという意識で前向きに過ごせていました。同期の中では最年少だったので、入った当初は、みんなについていくという感じで、本当にお世話になっていました。同期が演じる舞台は特別で、できる限り観劇するようにしています。本当に同期の活躍を見るのは嬉しいですし、大きな励みになります。


王朝絵巻の幕開きは、お客様の感動の息づかいから。

―『新源氏物語』の見どころについて教えてください。

『新源氏物語』は、平安時代の世界観を肌で感じていただける宝塚ならではの舞台です。華やかな王朝物のお衣装も見どころのひとつ。雅びで煌びやかな平安宮廷の世界を堪能していただきたいです。幕開きでは、いつもお客様の感動の息づかいが聞こえてきて嬉しいです。

明日海りおさんの光源氏はとにかく美しいですし、きっとこんな人だったんだろうなと思わせられる魅力にあふれています。光源氏は現代の常識では考えられないような行動も起こすのですが、それが許されてしまうというか、それすらも魅力的に感じてしまう、誰をも惹きつける不思議な力があり素晴らしいです。

私は六条御息所と柏木をさせていただいております。六条御息所は、生霊にもなるので、最初は場面ごとの気持ちの切り替えや比重の置き方が難しいと感じていました。今は自分のやりたい芯が定まり、重いお衣装の独特の所作にも慣れて、気持ちと動きが連動しているのを感じます。光源氏を取り巻く女人のなかで、六条御息所は女性からの人気が一番高いというデータもありますので、女性の皆様に共感していただけるようになっていれば嬉しいなと思います。

柏木の出番は後半です。普段は男役ですので、女性を演じる六条御息所は海外旅行先のようで、男性の柏木は故郷のよう。“(男役に)戻ってきた感じ”を楽しんでいます(笑)。夕霧と舞う“青海波”が最初の登場です。早いテンポの曲の中に振り数が多く入るうえ、衣装は重く大変ハードな舞ですが、夕霧役の鳳月杏さんが上手く空気感を作ってくださるので、二人でぴったり息を合わせられるよう頑張っています。時の流れを示す場面として、空気の変化を感じてもらえるようにできればと思います。


大好きなお肉も、ごはんの引立て役?

―元気の源は何ですか?

ごはんです。お肉も大好きなのですが、ごはんと一緒じゃないとダメなんです。ごはん自体がおいしいと感じられる料理が好きです。とにかくごはんをおいしく食べたいんです。どんなに料理がおいしいお店でも、白いごはんが残念だと満足度は低いです(笑)。 しょっちゅうではないですが、お味噌汁とか豚汁とかカレーなど自分でも作ります。意識はしていないのですが、必ずごはんに合うものを作っています。劇団の食堂では、ハヤシライス、カレーライス、鳥のから揚げ、鳥の甘酢あんかけから揚げが大好きです。どれかがメニューにある日は、跳んで喜びます(笑)。

柚香流黄金比率は2:1。

―お米にこだわりはありますか?

銘柄にはこだわりませんが、理想としましては、見た目はつやつやしていて粒が立っている感じ、炊き加減は少し柔らかめでもっちりしたごはんが好きです。自分で炊くときは、1/3量のミルキークイーンを加えます。ごはんに適度なもっちり感が出て、冷めてもおいしくなるんです。 白米(種類は問わず):ミルキークイーン=2:1。柚香お勧めの黄金比率を、試してみてくださいね。

“睡眠”“笑”“食”を大切にしています。

―お忙しい日々、どのようにリフレッシュされていますか?

気のおけない人たちと他愛もない話をしながら、温かいごはんを食べるのが一番身体に良いと感じます。リフレッシュには、“寝る”“笑う”“食べる”が大切と自分では思っていて、みんなで食事をすると“笑う”と“食べる”のふたつができてしまうので一石二鳥です。おにぎりも好きですが、やはり温かいごはんだと身体に栄養が行き渡るという感じもしていいですね。


柚香 光

東京都出身。2009年『Amour それは…』で初舞台。同年花組に配属。2014年『ラスト・タイクーン』で新人公演初主演。同年『ノクターン 』でバウホール公演初主演。同年『エリザベート―愛と死の輪舞―』で新人公演主演。2015年台湾公演に参加。同年『新源氏物語』で新人公演主演。

彩風咲奈
  • おいしいごはんを食べよう県民運動からのお知らせコーナー
  • 宝塚歌劇団プロジェクト
  • 保田先生のごはん塾
  • 今までの活動
  • おいしいごはんを食べよう県民運動
  • リンク集
     ※当ウェブサイトは「リンクフリー」です。