宝塚歌劇団プロジェクト

~月組~龍 真咲 インタビュー<前編>
宝塚が大好き!プレッシャーもありますが精一杯頑張ります。

花組公演、ミュージカル「麗しのサブリナ」とショー「EXCITER!!」は、大好評のうちに宝塚大劇場での公演を終え、9月17日からは東京宝塚劇場で上演されます。ミュージカルでは、往年の大スター、オードリー・ヘプバーンの演じたサブリナ役をキュートに熱演し、ショーでは清楚で可憐な笑顔と華やかでエネルギッシュなダンスで客席を魅了する蘭乃はなさん。娘役新トップスターとして、初々しくも輝く入団5年目の蘭乃さんに役づくりや健康管理についてお話を伺いました。

不思議で華やかな世界宝塚に出会って

―宝塚歌劇との出会いや入団したきっかけについてお聞かせください。
小学校高学年の頃、母の友人に勧められて初めて観劇したのが月組大劇場公演『風と共に去りぬ』でした。トップスターは天海祐希さん。一瞬にして宝塚の魅力に引き込まれました。同時に男役さんが、素顔の写真からは想像もできない完成度の高さで舞台に存在されていて、それまでに見たことがなかった不思議で華やかな世界に圧倒されました。

いただいた役は必要不可欠。出会えたからこそこそ今の自分があります。

―新人公演時代の役について伺えますか?
新人公演時代の役はどれも今の自分をつくるために必要だったと思いますが、研1の時『ガイズ&ドールズ』でいただいた3人組のダンサー役は印象深いです。音楽学校入学前に短期間しかダンスを習えなかったこともあり、当時はダンスに苦手意識がありました。お客様の前で少ない人数で踊ることの難しさ、大変さを身を持って味わいましたが、見せ方などを上級生から手とり足とり教えていただき、舞台度胸を学べた役です。 そして『エリザベート』新人公演のルドルフ。不安で壊れそうな繊細な人物なのですが、“心細く不安だけれどもやりとげなければならない”という当時の自分の状況と重なり、相乗効果で演じられたような気がしたことと、本役の大空さんからもたくさん教えていただいた思い出深い役です。
―ターニングポイントになった役はありますか?
『エリザベート』のルキーニでしょうか。他の登場人物とは異なり、彼だけは時代を遡ってそこから人生を生きるという設定で、本当に難しい役でした。最初の頃は「本当にできるのか?」と演出の先生から毎日ビシビシとしごかれました。先生の厳しさが、舞台に対する精神力や自分を信じる力を培わせてくれたのだと本当に感謝しています。徹底的に役の人物像を創り上げていく過程を経験できたのは、本当に貴重なことだったと今改めて感じています。

バウホール公演も貴重な学びの場

―バウホール公演でも何度か主演をされていますね?
これまでに3回主演をさせていただいたバウホール公演ではずいぶん成長させてもらった気がします。入団5年目の『Young Bloods!!』のショーでは、大勢で踊る場面の経験しかなかった頃だったので、真ん中に立たせていただく貴重な体験ができました。次の『二人の貴公子』では、シェイクスピア作品の美しく難しい台詞に込められた意味をわかりやすくお伝えすることに心を砕きました。お芝居の面白さに気づけた公演でした。そして『HAMLET!!』。シェイクスピアの中でも有名な作品で、いろんな印象を持たれているのですが、その時はロックオペラで少し現代的な雰囲気の中で、ハムレットの心情を出していくという形のものでした。最初はどうやって創ったらいいのかと迷い悩みました。「周りのことは気にせずに、一から龍のハムレットを創ればいい。」と言う先生の言葉に感動して、それからは役創りに集中できました。この公演では、出演者が一丸となってひとつの作品を創りあげる大変さを学ぶ一方で、全員の息がひとつにまとまった時の静寂や集中力を体感できたり、下級生がどんどん成長していく姿を日々感じることができたり、そんなことが自分の喜びとパワーの源になっていることに気づいた作品でした。

ごはんとお味噌汁は欠かせません

―ハードな毎日ですが、健康管理で気をつけていることは?
手洗いとうがいは励行しています。食生活には気をつけていて、毎朝、ごはんとお味噌汁を食べます。お味噌汁は、たまねぎや大根、豆腐になめこ、豚汁など。具だくさんが好きです。ごはんはかなり多めに食べていると思います。旬のもの、季節のものを摂るようにしていますし、野菜が足りていないなと思ったら野菜スープを作ったりしてバランスの良い食生活をこころがけています。
―お母様の手料理が好きだそうですが?
実家に帰り、食べてほっとするのはお味噌汁です。家の味はいつ食べてもほっこりします。母には学生時代は毎日お弁当を作ってもらっていましたし、料理上手で結構何でも作ってくれるんです。音楽学校受験前には、少しスリムな方がいいんじゃない?と、いろいろな蒸し野菜を母特製のつけだれでひたすら食べていました(笑)。


蘭乃はな Hana Ranno

大阪府出身。2001年『ベルサイユのばら2001-フェルゼンとマリー・アントワネット編-』で初舞台。同年月組に配属。2005年『エリザベート』新人公演で純粋で繊細な皇太子ルドルフ役を好演。2006年バウホール公演『Young Bloods!!』で初主演。2007年には大劇場公演『パリの空よりも高く』、『マジシャンの憂欝』と続けて新人公演主演を務める。2009年『二人の貴公子』でバウホール公演主演。また、2度目となる『エリザベート』ではルキーニ役に抜擢され狂気を漂わせる熱演が話題を呼んだ。翌2010年には『HAMLET!!』でバウホール・日本青年館公演主演、大劇場公演では『THE SCARLET PINPERNEL』で明日海りおとショーヴラン/アルマンを役替わりで演じるなどめざましい活躍を見せている。お披露目公演は6月の宝塚大劇場公演『ロミオとジュリエット』になる。

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