宝塚歌劇団プロジェクト

望海風斗さんインタビュー後編 仲間と食べる祖母の焼きおにぎり、最高です!

蘭寿とむさんが率いる花組が上演し話題を呼んだMusical『愛と革命の詩―アンドレア・シェニエー』とショー・オルケスタ『Mr.Swing!』が、10月11日から東京宝塚劇場で幕を開けている。お芝居は、実在の革命詩人アンドレア・シェニエの高潔な生きざまを中心に、新しい時代を求めて戦う人々の姿がドラマティックに描かれ感動を呼んでいる。また、ショーは、花組らしい粋で洗練された男役群舞を始め、息をのむほどに美しい気迫の黒燕尾の場面など、見応えのある二作品となっている。

主役のアンドレア・シェニエのメッセージを歌で客席に届けたり、歌によってデュエットダンスの世界観をより膨らませたりと、持ち前の歌唱力でも大活躍の望海風斗さん。主力メンバーとして舞台を支える一方で少年のような笑顔が印象的な望海さんに、今回の公演の見どころや“こころにおいしいごはん”についてお話いただきました。

魂のエネルギーがぶつかりう舞台。美しいセットも見どころです!

―お芝居の見どころを教えてください。

革命の中で民衆の力が爆発したり大勢の人の力が結集する場面が多く、エネルギーがぶつかり合う舞台となっています。希望を持って始まった革命は、時代のうねりに翻弄され怒りのエネルギーに変わってしまうのですが、一方で信念を曲げずに進んだアンドレア・シェニエや仲間たちと方向が大きく異なっていく状況も見どころです。

舞台装置のデザインも素晴らしいです。白と黒が基調のシックなセットをバックにお芝居が展開します。一対の大きな羽根のセットがあり、その一部がどの場面でも見え、時には裏返り、最後に全部が見えるように動いていきます。こだわりのある美しいセット、そしてその使い方も見どころのひとつです。

私は、蘭寿さん演じるアンドレア・シェニエに共鳴する貴族の役です。実は貴族役は初めてです。プロローグとエピローグでアンドレア・シェニエの人生を回想する役割もあるのですが、プロローグでは悲劇性ではなく希望の光を、そして残していくべきものをきちんとお伝えできるよう、開演前にとにかく集中して強い気持ちで臨んでいます。エピローグでは、アンドレア・シェニエへの想いを歌に乗せてお伝えしています。毎回大切に歌っていますので、ご覧いただいた方がそれぞれの想いで受け止めて消化し、何かにつなげてもらえたら嬉しいですね。


―ショーのみどころはいかがでしょうか?

ショーは、スウィングをテーマに、ジャズはもちろんコミカルな場面もあるバラエティ豊かな作品で、お客様もいろんな色をお楽しみいただけるのではないかと思います。蘭寿さん率いる今の花組の魅力が散りばめられていてどの場面も見どころですが、特に幕開きのANJU先生の振付でソフト帽とスーツ姿の男役が踊る場面は、粋な雰囲気でこんなのやってみたかった!とワクワクしながら踊っています。そしてやはり黒燕尾の場面。蘭寿さんを中心に大階段で黒燕尾というのは初めてで、その場面があると知った時から皆大喜びだったのですが、毎日、気持ちを引き締めて臨んでいます。蘭寿さんの発するエネルギーはすごく大きくて、客席へはもちろん、後方の皆にも伝わるように出してくださっているので、それを感じながら毎日踊れるのは本当に幸せですね。

また、蘭寿さんと役替わりのお二人が踊る横で歌わせていただく場面があるのですが、蘭寿さんのダンスに合わせて歌うのが夢だったのですごく嬉しいです。踊り手が変わることで、雰囲気も違うので、ダンスと歌が融合し一体化できたらいいなと。私自身、何より歌を通して表現することが好きなので、感性を磨いて日々進化したいです。

蘭寿さんは大きく包んでくださるトップさんで、自由にさせてくださいますが、迷った時やいざという時には、皆自然に蘭寿さんに向かいます。皆が個性豊かにのびのび居ながらも、やるときはビシッとやるという今の花組の舞台を、ぜひ観にいらしてくださいね。

愛にあふれている宝塚。次代に引き継ぐのは我々の役目。

―宝塚歌劇100周年を控えて感じておられることは?

先日宝塚音楽学校の創立100周年記念式典があったのですが、宝塚って本当に愛にあふれているところなんだと改めて思いました。OGの方々は退団しても宝塚を愛し続けてくださっていますし、100年間応援してくださる方々がいらっしゃったからこそ今があるわけですし、とにかく100年続いてきたことに感謝です。この歴史の中で幸運にもこの時期に在団しているのですから、次につなげていくために私たちがしっかり伝えていかなければと思っています。式典では大劇場の客席を埋め尽くしたOGの方々のエネルギーの大きさに驚き、自分はまだまだということを痛感しました。

みんなで食べると、祖母の温かみが広がります。

―“こころにおいしいごはん”はありますか?

祖母がつくる醤油味の焼きおにぎりです。祖母の家に泊まりに行くと朝食の食卓に、必ず醤油とお味噌の焼きおにぎりがあって、子どもの頃からずーっと食べてました。宝塚の受験に備えてレッスンに行く前にも、祖母の家に立ち寄りおにぎりを手に通いました。今は、楽屋に差し入れとして持参してくれます。皆さんも楽しみにしてくださっていますし、祖母も「今度はいつにしよう?」と作ることを楽しみにしています。祖母から習った作り方で試すのですが、やはりうまくできませんね。素朴ですが本当においしくて、食べると温かい気持ちになる祖母の焼きおにぎりは、幸せを運ぶ“こころにおいしいごはん”です。


―ゴーゴーご組の会員へのメッセージをお願いします

今回、改めてごはんのことを考えるすごく良い機会をいただいたなと思っています。これからもしっかりごはんを食べ、エネルギーを作って舞台を務めたいと思いますので、皆さんもごはんを食べて健康で、宝塚の舞台を観に来ていただけたら嬉しいなと思います。

望海風斗

神奈川県出身。2003年『花の宝塚風土記』で初舞台。同年花組に配属。2005年バウホール公演『くらわんか』で端正な容姿と卓越した演技力を客席に印象づけ、注目を集める。2009年『太王四神記』で新人公演初主演。2010年バウ公演『BUND/NEON上海』では主人公と敵対するマフィア役で苦悩する男の生き様を熱演し、客席を魅了した。2012年バウ公演『Victorian Jazz』でバウホール公演初主演を果たす。2013年『オーシャンズ11』ではダーティで迫力あるホテル王を好演。同年東急シアターオーブ公演『戦国BASARA-真田幸村編―』の猿飛佐助役では、幸村配下の忍びとして縦横無尽に舞台を駆け巡り、作品を大いに盛り上げた。

望海風斗

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